【2022年上半期】中国でR&Dされ欧米へライセンス導出された新薬一覧

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最終更新日: 2022/07/14

2022年上半期―中国企業Business Developmentの健闘

中国企業のR&Dが生み出した新薬等の海外企業へのライセンス導出は、2022年上半期に28件の成立をみました。内、20件が新薬・新技術関連、4件がバイオシミラー、4件がジェネリック・改良型医薬でした。

下記がそのリストです。

<2022年上半期ライセンス導出リスト>

中国企業 (ライセンサー)海外企業 (ライセンシー)ライセンス対象品目Upfront (US$)取引総額
Kelun (科倫)MerckADC(TROP2)47M1.4B
Junshi Pharma (君実)Coherus(米)TIGIT抗体35M290M
Harbour (和铂医薬)AstraZeneca二重特異性抗体 (CLDN18.2/CD3)25M350M
LaNova (礼新医药)Turning Point(米)ADC(Claudine 18.2)25M220M
Pregene (普瑞金)CellPoint(欧)  CAR-T(BCMA)21.8M
Adagene (天演薬業)Sanofi抗体/マスキングplatform技術17.5M2.5B
Jemincare (済民可信)Orion鎮痛薬16.3M
Biosion (博奥信生物)Prixis抗体(Siglec-15)10M233M
Genfleet (劲方医薬)Sellas(米)CDK9阻害剤10M150N
Evive Biotech (億一生物)Apogepha(独)Fc融合タンパク0.4M39M
Abbisko (和誉医薬)Lily低分子化合物258M
Innovent/IASO (信達/馴鹿医療)Sana(米)CAR T細胞204M
Multitude (普衆発現)Oncusp(米、上海)ADC (CDH6)
DAC Bio (多禧生物)J&JADC
Harbour (和铂医薬)LegoChem(韓)ADC
Biocytogen (百奥赛图)Merck (独)抗体プラットフォーム
Insilico Medicine (英矽智能)EQRx(米)低分子創薬
Foresee (逸達生物)(台湾)TR-Pharm (トルコ)ALDH2 activator
Etern (奕拓医薬)Rocheタンパク分離技術  
Sunshine Guojian (三生国健)Syncromune(米)PD-1抗体

ライセンシーとして不在の日本

上記のリスト中、中国企業R&Dが生んだライセンスの対象新薬の疾患は、80%が癌領域です。モダリティーとしては、低分子、抗体、ADC、ACR-T細胞治療等、広範囲をカバーしています。

また、ライセンサーの中国企業は、ほとんどが10年以内に設立されたバイテク企業です。

一方で、中国企業から新薬技術の供与を受けるライセンシーとしては、多国籍企業、米国系がほとんど。そこには、日本企業の姿は見えません。日中医薬ビジネスに関わる者としては、忸怩たる思いです。

Author Profile

川本 敬二
弁理士 (川本バイオビジネス弁理士事務所(日本)所長、大邦律師事務所(上海)高級顧問)

藤沢薬品(現アステラス製薬)で知財の権利化・侵害問題処理、国際ビジネス法務分野で25年間(この間、3年の米国駐在)勤務。2005年に独立し、川本バイオビジネス弁理士事務所を開設(東京)。バイオベンチャーの知財政策の立案、ビジネス交渉代理(ビジネススキームの構築、契約条件交渉、契約書等の起案を含む)を主業務。また3社の社外役員として経営にも参画。2012年より、上海大邦律師事務所の高級顧問。現在、日中間のライフサイエンス分野でのビジネスの構築・交渉代理を専門。仕事・生活のベースは中国が主体、日本には年間2-3か月滞在。
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